Tuesday, May 29, 2018

次期通勤車両の検討 - その2

ディーゼルの行く末

続編

先日のpostの続編です。
クリーンディーゼルに心が傾いていましたが、調べれば調べるほどdown sideが見えます。DPF問題(こちらとか)、EGRのすす付着(こちら)など、燃料の素性に起因する内容です。そのまま排出したらヤバいガスをEGRで燃焼室に循環させて希薄化させ、それでも足りずに後処理までしていますから、すすが次第に堆積されていっても不思議では無いですね。

後付けデバイスでNOxの排出を無理やり押さえているけど、本当に排気は綺麗なの? という気はしてきます。
欧州ではVWのディーゼルゲートスキャンダルを契機に、その他メーカーについてもチェックして見た所、多くの自動車メーカーが結果を良くする為、テストモードに最適化した制御をしている実態が明らかになってきています。
ICCT が2017年9月に発行したレポートに詳細が記載されています。このレポートはディーゼルのNOx認証値と実際の走行条件を模した試験を比較し、乖離の有無をチェックしています。要は、ホントにキレイな排ガスなんですかというのを実地データと比較したものです。
(ちなみに、VWのエミッションスキャンダルについても、ICCTとWest Virginia Universityが最初にVWのディフィート・デバイスを発見しています) 
541台のユーロ5(NOx 180 mg/km)およびユーロ6(NOx 80 mg/km)に準拠したディーゼル乗用車について、NOXの正式なラボデータと走行データを比較する。ここには欧州を代表する145モデルが含まれる。(中略)
to compare official laboratory-test and on-road nitrogen oxide (NOX) emissions for 541 Euro 5 and Euro 6 diesel passenger cars, representing 145 of the most popular European models. (中略)
私があれこれ言うより、実際にグラフをご覧下さい。
X軸にNOx、Y軸にCO2の値を取っています。0%から遠いほど基準から外れています。こちらはユーロ5基準に対するプロットグラフです。
(対象はBMW、ダイムラー、FCA、FORD、GM、HONDA、現代、MAZDA、PSA、ルノー /日産、スズキ、TATA、トヨタ、VOLVO、VWグループ)














Land Roverは基準値から大きく外れています。
VWは以外に優秀ですね。NOxに関して基準値に近かったのはMAZDAという事になります。

こちらはユーロ6に対するプロットグラフです

 ちなみにこれは対象メーカーの全車輌含んだ平均値ですので、個別モデルでのバラつきはあるかと思います。


ICCTによるこの結果を受けて、2017年9月から、欧州では従来のユーロ6からRDEへとテスト基準が厳格化されています。これにより各自動車メーカーの開発リソースが従来以上に割かれ、ディーゼル搭載車が今後どんどん減少するのでは無いでしょうか。
そんなリソースがあれば(48V)ハイブリッドなり電動車の開発を優先したいでしょうから、少なくとも欧州ではディーゼルがどんどんオワコン化して行くと予想できます。


それと通勤車両の選択と、何か関係あるの? という質問ですが、やはり少しでも空気を汚さない車に乗りたいじゃないですか。

追記

5/31付のニュースで、ドイツのハンブルグで同国で初めてディーゼルエンジン搭載車輌の侵入禁止路線が設定された、との情報が入ってきました。
この措置は欧州の環境規制に空気の清浄度が合致しない地域について、ハンブルグ市の環境局長が決定を下したとの報道です。禁止路線の距離は2.2kmという狭い範囲ではあるものの、(自動車会社が及ぼす影響が強い)ドイツにおいては大きな意味を持ちそうです。
ちなみにダイムラーやポルシェのお膝元であるシュツットガルトでも、同様の禁止措置を検討しているとの事。


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